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杉並の風
        写 真 1
 御朱印との出会い 
中村 隆 (S49工)
 
 大学を卒業して三十数年が経過した2011年のある日、学部時代の研究室の同期のN君の誘いで、同期の友人数人とともに長野県の上田、松本旅行に出かけた。
北陸新幹線で上田駅に向かい、駅でN君が運転するワゴン車に乗り込み上田市の別所温泉に向かった。別所温泉はご存知の方も多いと思うが、鄙びた風情の残る心癒される温泉場である。温泉の湯で汗を流してから、夕食では仲間たちと酒を酌み交わしながら昔話や近況の話に花を咲かすことができた。
 翌朝、別所温泉の付近に数々ある由緒ある寺院を訪問することになった。実はN君の指示で御朱印帳を持参することになっていた。天台宗常楽寺北向堂、曹洞宗安楽寺八角三重塔(国宝)(写真1)、真言宗智山派前山寺を訪問し、参拝してからそれぞれ初めての御朱印(写真2)を頂いた。
   
 写 真 1  写 真 2 
それまで寺社巡りや御朱印に興味があったわけではなかったが、墨字の黒と押し印の朱色のコントラストが素晴らしく、一筆ひとふで心をこめて書いて頂く御朱印というものにいたく感動した。以後札所巡りや御朱印集めにはまることになるのである。 
当日は、車で松本市に向かいもうひとつの国宝である松本城を訪れた。松本城は別名烏城ともいわれる漆黒の天守が際立つ名城である。私の祖先が松本の在住であったこともあり、子供のころから何度も登城したことがあり、大好きな城のひとつである。
  2013年は、伊勢神宮の20年ごとの式年遷宮、出雲大社(写真3)の60年ぶりの大遷宮に当たることから、もともと旅行好きの心が疼き、訪れないではいられない気持ちになったのであった。
 
写 真 3
 
   先ほど述べたように御朱印集めも高じていたので、こちらでも御朱印(写真4)を頂いた。もともと御朱印とは、寺院で写経し納経の証として頂くようになったのが始まりとされているが、今では参拝の証という意味に近く、神社でも同様に頂ける状況にある。
 写 真 4  
2014年には、秩父三十四観音霊場札所巡りを行い、各所で観音菩薩をお参りし、御朱印を頂くということもあった。
   特に強い信仰心をもっているというわけではないが、寺社の参拝を続けることで、多少は人間ができてくるのではないかと思っている。今後も城巡り・寺社巡りを含め各地をゆっくり歩いてみたいと思っている。


 

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